便秘の定義と言うのはありませんが、だいたい2~3日で出ない物は便秘と考えるのが普通のようです。

ただ、便秘については回数ではなく、出しやすさで判断するという見方もあるようです。

毎日便が出ていても残便感が残っていたり硬い便が出る時は便秘と考えるむきもあります。

つまりは、2~3日排便が無くてもスムーズにするっと便が出れば特に便秘では無いと考えると言う事です。

理想的な健康な便は、大きさとしてはバナナ1個分から2個分、便の固さは練り歯磨き位で色は黄土色が良いとされます。

ただ、快調の目安としては気分的なものも多くスッキリ感が大切になるのではないでしょうか?

便が硬かったり、細かったり、トイレの後もなにやら肛門に便が残っている感じがするとすっきりとしませんよね。

便秘の種類

便秘の時に硬い便が出る時は何故なのでしょうか?

便は、大腸に入るまではゲル状の内容物で、腸のぜん動運動で下へ下へと送り出されていきます。

これが、大腸に入ると水分が吸収されて固まっていきますが、便秘で便が滞留すると過剰に水分が吸収され便が硬くなってしまうのです。

また、腸の力が弱まり蠕動(ぜんどう)運動が行われないと内容物が送りだされないため便秘になってしまいます。

ところで、便秘にはその原因により種類がありそれぞれ解消法も違います。

弛緩性(しかんせい)便秘

腸が何らかの原因で働きが悪く無い、ぜんどう運動ができない状態で、起こる便秘を弛緩性(しかんせい)便秘といいます。

ぜんどう運動とは、腸管が動くことで内容物を先に先にと送り出す運動のことで、通常は大腸の奥から直腸肛門へ向かって順番に締まっていくような動きをします。

例えて言えば、歯磨きのチューブを尻尾のほうから口の方へ押していくと、中身が押し出されるような動きです。

この動きが停滞すると内容物が途中でつまり滞留し便秘になってしまいます。

痙攣性(けいれんせい)便秘

腸が動いていたとしても過剰に動いてしまったり、規則的に動かないとぜんどう運動が上手く機能せず排便不全になることがあり、そのような便秘が痙攣性(けいれんせい)便秘です。

歯磨きのチューブに例えると規則的に押し出さないと中身が出てきませんがこのような状態と考えれば納得するかと思います。

つまりは、腸が動かない便秘と腸は動いてはいるけど、正常に動いていないことが原因の便秘なのです。

直腸性便秘

便が直腸まできているのに便意が起こらないと便が滞留し、滞留により過剰に水分が吸収され便が硬くなり余計に便をだしずらくなりますがこれが直腸性便秘です。

通常は大腸で便が溜まると脳に信号が送られ、脳は便意と言う形で便を出すように信号を出しますがこれが便意です。

便意があるのに、トイレに行けない事情があり排便をしないことを繰り返すとこの便意が鈍くなってきます。

便意が鈍くなり、肛門に便が滞留しても信号を出さず、滞留により便が硬くなるうちに頑固な便秘になってしまうのです。

下剤の効果と副作用

便が出ない時に、病院へ行ったり薬局へ行くとすぐに処方されるのが便秘薬つまり下剤で、腸を無理矢理刺激して出す方法です。

市販されているものも含め大半の便秘薬や漢方薬には、アロエ・センナ・大黄が含まれています。

これらの成分は、腸を無理矢理刺激する成分で、緊急に出したい場合は有効ですが下剤の刺激はとても強いので、量が多いとお腹が痛くなったり、この刺激が習慣になり下剤が無いと出ない下剤依存症になってしまいます。

常用していると、下剤で強く刺激した時しか腸が動かなくなっていき、強い刺激に腸が慣れてきて、通常の下剤の量では効かなくなり、どんどん下剤を飲む量や回数が増えていきます。

やがて、精神性的な依存も大きくなり飲まないと便が出ないという不安から、下剤が手放せない依存症になってしまうのです。

便秘解消法のまとめ

大腸のぜん動運動を活発にする

弛緩性便秘の場合は、腸を動かすにはまず、不溶性食物繊維をたくさん摂って腸を刺激すると良いでしょう。

腸に内容物がある時に起こる反応を胃・結腸反射といいますが、この反射が一番強く大きく起こるのが朝なので朝食はしっかり摂りましょう。

また、この反射は寝起きにコップ1杯の水でも起こるので、寝起きに冷たい水を1杯飲みましょう。

ストレスを解消する

身体がリラックス状態にあると腸も自律神経に影響されるのでスムーズに動きます。

身体は、緊張状態にあると、血液を脳や筋肉にまわし消化吸収するお腹への血流は減少しますが、リラックス状態にあると、エネルギーを得るために消化吸収の働き高めるようお腹への血流が増え、腸が良く動くようになります。

腸内環境を改善する

腸内には人間と共存関係にある腸内細菌がいて、人体に有益な菌を善玉菌、人体に有害な菌を悪玉菌と言います。

善玉菌が腸内で出す代謝物は、免疫力を向上させたり腸の動きを活発にしますが、悪玉菌が出す代謝物は便を腐敗させるなど有害物質を出し腸を弱らせます。

ですので、腸を活発に動かし便秘を解消するには善玉菌を増やし悪玉菌を減らすことが大切です。

善玉菌を摂取し善玉菌を増やす成分の多い食事をとるようにしましょう。